よくある疾患

よくある疾患

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

中高年の発症が多いため、四十肩や五十肩と呼ばれています。腕が上がらない、手が後ろに回らない、少し動かすのも痛い、夜中に痛みで目が覚めてしまうなどの症状を起こします。肩の腱やその周辺に炎症を起こし、癒着によって関節の動きが制限されて痛みを起こしています。医療機関を受診せずに様子を見すぎると、関節が拘縮して動かなくなってしまうことがあるので、痛みを感じたらまずは早期に受診することは大切です。症状の推移に合わせた適切な治療と、理学療法士による運動療法を続けることで症状を改善させて可動域などの機能も改善できます。

肩こり

肩こりは、肩だけでなく、首筋、首の付け根、肩、背中といった広範囲に慢性的な強い痛みや張りを生じます。悪化すると頭痛や吐き気などの症状をともなうことも珍しくありません。同じ姿勢を続ける、ストレス、冷えなどが主な原因ですが、頚椎疾患や肩関節疾患によって起こっていることも少なくありません。当院では、痛みの症状を解消するための治療だけでなく、症状を緩和させて再発を防止するための運動療法も受けられます。ご自宅でできるストレッチなどのアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。

頚椎症

背骨の首の部分である頸椎やその間でクッションの役割を果たしている椎間板が経年変化を起こして変形し、首筋や背中の痛み、張り、こりなどを生じさせている状態です。頸椎には太い神経が通っているため、頸椎や椎間板の変形によって神経が刺激される神経根症や頸髄症を起こすこともあります。神経根症や頸髄症では手足のしびれ、手足の痛み、力が入らないなどの症状を起こします。悪化させないためにも、早めに受診してください。

変形性脊椎症・腰部脊柱管狭窄症

腰の部分の腰椎の椎間板が経年変化によって変形して症状を起こします。骨棘変形など加齢性変化にはさまざまなものがあり、慢性の腰痛や可動域制限などを起こします。変形によって脊柱管が狭窄すると腰痛に加えて、歩きにくい、脚の痺れなどの症状が現れます。歩行に支障を生じさせないためにも、早期に整形外科専門医を受診して、X線検査などによる正確な診断を受け、適切な治療を受けてください。

坐骨神経痛・腰椎間板ヘルニア

変形した椎間板が突出して神経を圧迫し、腰痛、臀部痛、片脚の痺れや痛みを生じます。脚の痺れや痛みは、電気が走るような感じと表現されます。できるだけ早く受診してX線検査、MRI検査などを受け、正確に状態を把握して上で適切な治療が必要です。

腰痛

腰痛は二足歩行を行う人類によって宿命の症状とされていて、お悩みの方がたくさんいらっしゃいます。無理をしたり、不適切なマッサージなどで悪化させてしまうケースも多く、疾患が原因で生じていることも少なくありません。日常的な症状ですが、腰椎や椎間板が変形を起こしている場合も多く、それ以外にも筋膜性腰痛症、腰椎分離症、腰椎すべり症、脊椎圧迫骨折などが隠れている場合もあります。慢性的な腰痛がある場合には、原因を確かめ、適切な治療を受けるようお勧めしています。

変形性膝関節症

膝は体重を支えている関節であり、歩行などの日常的な動作で強い負荷がかかります。膝の軟骨は加齢によって弾力性を失います。弾力性が低下した膝の軟骨が負荷によってすり減って、痛みなどの症状を起こすのが変形性膝関節症です。加齢によって発症し、歩きはじめる際に膝が痛む、正座できないといった症状が現れます。悪化すると動作による痛みが強くなっていき、安静時にも痛みを起こすようになって、歩行障害につながります。膝に水がたまる症状を起こすこともあります。進行させないためにも早期に受診して、X線検査で膝関節の状態を正確に把握し、適切な治療を行うことが重要です。当院では本院にて手術も行っております。

腱鞘炎

手関節や手指にある腱を保護している腱鞘が肥厚して炎症を起こしている状態です。主に手指の酷使によって起こり、腫れ、痛み、熱感、うまく動かせないなどの症状(ばね指)を起こします。指の腱鞘炎では、曲げ伸ばしの際にバネのように引っかかる症状を起こすこともあります。状態に合わせた安静や治療が必要ですので、手指に症状がありましたら悪化しないうちにご相談ください。

腱付着部炎

テニス肘やゴルフ肘などが含まれる疾患です。腱や靭帯が骨に付着している部分に炎症を起こしています。運動で同じ場所に強い負荷が繰り返しかかることにより発症するケースが多くなっています。痛みが長引きやすく、しっかり治さないと慢性化して日常生活にも支障を与えますので、早期に診断を受けて、結果に合わせた安静や治療を行ってきちんと治しましょう。体外衝撃波も選択肢となります。

巻き爪・陥入爪

爪上部のカーブがきつくなって左右の皮膚に強く食い込んだ状態が陥入爪です。悪化した陥入爪は、巻き爪や爪切りで残った左右の小さなトゲ状の部分が皮膚に深く食い込んで炎症を起こし、化膿や不良肉芽を起こした状態です。歩行困難になるほど強い痛みを起こすことがあります。足指の爪にトラブルがあるとバランスが取れなくなって転倒リスクも上昇してしまうため、適切な治療が必要です。化膿して炎症が強い患者様には、外来で局所麻酔による手術療法を行うこともあります。手術療法は、矯正療法と比べて短期間で治療が終わるメリットがあります。しかし術後一定期間の痛みや、入浴を控えるなどの制限はあります。また時には再発のリスクがあります。当院では軽傷ではテーピングやコットンを用いての治療を行うことがありますが、ワイヤーやクリップ治療が必要な患者様には他院をご紹介しております。また、巻き爪や陥入爪の原因に爪切りや靴の選び方などの問題が影響していることもありますので、再発を避けるためにも早めにご相談ください。

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